10月の最終日、朝からショッキングなニュースが入ってきましたね…
沖縄の象徴とも言える首里城がゴウゴウと燃えている…
同じく2019年に入ってパリのノートルダム寺院の火災の報道もありました。
その際は知ってはいるけど、なんだかすごく遠い国でなんとなくTVニュースを眺めているだけでした。
今回は同じ日本として、琉球王国の城趾として修学旅行で見たし、馴染み深いものだったので本州の私でさえかなりショックが大きいです。
いつか自分の子供とも行きたいところだったのに…
でも燃えておわり。ではないでしょう。
これから気を新たに建て替えるとしたら一体どのくらい費用がかかり、完成まで何年単位でかかるのか気になりますよね。
沖縄首里城火災の一報
当日ですが既にWikipediaにはこう記されています。
10月31日未明、首里城正殿において火災が発生し、正殿と北殿、南殿が全焼した。
1453年・1660年・1709年・1945年の焼失に次いで、歴史上5度目の焼失となった。
え?5回も燃えているの??知らなかった…
1945年は太平洋戦争での沖縄戦の際に砲撃を受けて消失したそうです。
そこから現在までの火災での消失はなし。
言い換えると戦争レベルでしかこの首里城が燃えることなんかなかったのに、今回この全焼というのは非常に由々しき事態なのですよね…
季節的に乾燥する時期なので燃え広がったということもあると思いますが、まずここまで燃え広がる原因は何なのでしょう。
早く原因が解明されることと、二次災害として人災が出ないことを祈るばかりです…
一部では翌日のイベントに向けて作業していた人たちの火(タバコ)の不始末なんて言われていますが真相解明まで待ちましょう。分かり次第また追記しますね。
琉球王国時代の儀式を再現する「首里城祭」は10月27日〜11月3日までの開催予定でしたのでドンピシャでイベント期間中の出来事でしたね。
沖縄首里城はまた復活する!
燃えたことに涙する近隣住民の方々もニュースでは写っておりインタビューなどされていましたが、少し感傷に浸った後はやはり「復興」という道を辿るでしょう。
今まで4回延焼して、それ以外にも老朽化して、様々な修繕をしながら現在まであの優美なお城を遺してきたのですから。
「首里城跡」として2000年に世界遺産登録もされている貴重な日本の沖縄の宝です。
内部にあった様々な文化的な価値ある展示物などは全焼ということで全てなくなってしまったのかも気になるところですが、せめてまた首里城だけでも!!
既に復元、建て替えに頭を切り替えていらっしゃる方も大勢いるでしょう。
炎上はショックだが、沖縄戦で焼失していないで、これが「本物」だったら、ショックは100倍だったかもしれない。
レプリカだからよいというものではないが、でもまた同じように再建すればよい(そんな簡単なものではないが)というなぐさめもあるにはある。
復元も、たくさんの研究者と地元の人々の血と涙の結晶。あれだけの建物が昔日のまま再現された、その復元過程すら世界遺産と呼べるものだったのに。
何度も昔の首里城にと修復していましたよね!それ程大切な沖縄琉球の大切なお城が焼けていく様は悲しくてたまらないです。本当に美しいお城でした。唯一の赤いお城本当に残念です。早い復興お願いします!
首里城は2018年に復元が終わったばかり
首里城(那覇市)の復元作業が2018年秋に完了する。
太平洋戦争末期の沖縄戦で米軍の砲撃により建物は全て焼失したが、国王が中国の使節・冊封使を出迎えた「守礼門」が1958年に復元されるなど国や県が工事を進めてきた。日本や中国、東南アジアとの中継貿易で栄えた琉球王国の象徴が半世紀を越えてよみがえる。
建物は45年に焼失したが、戦後の米統治下で、県が守礼門や「歓会門」などを建設。国も89年から本格的な整備に乗り出し、国王らの儀式が行われた「正殿」、冊封使を接待した「北殿」など主要施設が復元された。引用:産経フォト
沖縄サミットや二千円札など私たち世代にも馴染みの深い首里城。
琉球王国時代からの沖縄の人たちのシンボル。
去年2018年12月に首里城は復元を完了しています。
2年3ヶ月かけて漆を丁寧に塗り直したそうです。
漆の全面塗り直しは、1992年の首里城公園開園以来初めてのことだったそうで一大作業だったのでしょう。
職人さん達のお気持ちは計り知れませんね…
生きてるうちにもう一度やるか!!と奮起してくださればいいのですけど…
首里城の建て替え費用・期間は
首里城建て替え復元期間について

漆の塗り直しだけで2年3ヶ月かかると思うと、すべて一からの建て直しには途方もなく時間がかかることが予想されます。
実際に1945年に太平洋戦争で今回のように全消失してから1979年に本格的に復元作業が始まり、復元が完成したのは1992年。首里城公園開園の際です。
1945年に全消失してからの復元は13年間かかっています。
今回は当時より技術も格段にあがっているでしょうからそこまではかからないのかもしれません。
しかし歴史的に価値の高い漆工芸品のような造り、繊細で高度な手作業での装飾技術など、いくら機械が発達しても人間の手作業で行うこともあると思いますので10年単位では見ないといけないのではないでしょうか。
建て替えにより、古くからの建築技法が若い世代に受け継がれる…というメリットもあるのかもしれません。
首里城建て替え復元費用について

世界遺産ですし、日本としても貴重な歴史的建造物、国営公園なので国から予算が出ることになるとは思います。
前回の復元には最終的に108億円にものぼったとの記載もあります。
1992年当時の108億円は現在はどのくらいなのでしょうか?
物価の上昇ももちろんありますので莫大な額なのではないでしょうか?
ですが来年の東京オリンピックも控えていますしこの大きな額を復興支援としてポンと出すことも考えづらいと思います。
今年、来年辺りは今後どうなるのかの話し合いがおこなわれるでしょうからそこでハッキリとした予算感が出てくることだと思います。
前回も見積もり的には70億円だったところ108億円に。
物価の上昇、人件費の上昇もあり下手したら今回は倍以上かかることもありますよね。
おわりに
まずは完全鎮火。そして人的被害がないかが心配です。
原因究明&ここまで燃え広がるまで消せなかった内部構造などの装置の確認などが急務ですよね。
その後前を向いてまた首里城復活の道を歩んでいくでしょう。
同じ日本人として何かできることはないかと思ったら、やっぱり観光客として沖縄を盛り上げるくらいでしょうか。
個人的な気持ちとしては、同じ時期だったハロウィンの警備に1億ものお金を投入するならそういう細かい様で無駄なお金をすべて首里城復興に使ってもらえたらなぁと思います。